血の繋がりはなくとも~継母の介護と養子縁組~知っておくべきこと5選

実父が、87歳で他界しました。

父は、私が7歳の頃に再婚をしていました。

私が中学生の頃、父は大病をし、働けなくなっていました。

そのため障害年金継母のパート代での生活でした。

継母に、実子はいません。
年老いてしまった継母は、1人になってしまいました。

父のいなくなった今、継母との養子縁組について考えていきます。

少しだけ、自己紹介

元・保育教諭の主婦「のん」です。
子育てと仕事との両立を考えた時に「副業」を始めました。

子供が大きくなって、親の介護が始まりました。

仕事を辞めて、本気で始めたのがこの「ブログ」「メルカリ」です。

自然の中にいることが好きなので、よく旅に行きます。

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血の繋がりはなくても、継母を看取る準備

苦労をかけてますか?
苦労をかけていますか?

継母は、いつも苦労の連続でした。

幼い頃の私たち姉妹は、継母に気兼ねして、自分たちの存在は重荷ではないか?と思ったことがあります。

自分たちがいなければ、良かったのかなぁと思って過ごしていました。

そして今、父が亡くなり、これから継母の老後のことを考えると、養子縁組をした方が・・・と考えるようになりました。

養子縁組に至るまでの話

夫や家族とも相談をし、結果として継母とは養子縁組を交わしました

継母との「養子縁組」に至るまでのことを書いていきます。

私たち姉妹は、実家の家計を軽くするために全員が、15歳で家を出ています

負担を軽くするには、家を出る以外にはどうすることもできませんでした。

それぞれが、働きながら高校を卒業しました。

そのため、家を出てからは父や継母とは疎遠になっていました。

運命を受け入れる

貧しい子供時代を過ごしましたが、大人になった今はすべてを受け入れることができています

私も歳を取り、それぞれの立場のことが理解できるようになったのです。

今は、姉妹それぞれに家庭を持ち、しっかりと自分たちの暮らしている私たちです。

実父の老老介護

老老介護
老老介護

継母は、老老介護で父のことを見ていました。

時々は近所に住む姉が、父の様子を見に行ってくれていました。

父は何度かの脳梗塞を繰り返した後、天国へと旅立ちました。

気丈な継母は、実父の介護の時も愚痴をこぼさず、看取りでも涙を見せませんでした。

実父の危篤で、継母とは数年振りの再会をしました。83歳になっていました。

久しぶりに会った継母は、人工膝で、後日分かったことですがガンにも罹患していました。

ヘルプカード
ヘルプカード

父の看病に気を取られ、自分のことにかまえなくて気づくのが遅れたそうです。

いつまでも若い頃のイメージだった継母は、歩くのもやっとのお年寄りになっていました。

姑の看取り

私はその頃、姑の介護と入院中の看病をしていました。

姑は、認知症心不全などでした。

私が「介護」をした末に、看取りました。

父の介護、他界と、時期的に重なって、手伝いができずに心苦しく思っていました。

それでも、姑の葬儀に、継母は来てくれました。

人工膝の継母椅子
人工膝の継母椅子

足が悪いので、座るタイプの座椅子に腰を掛けます。

姑の葬儀の間中、継母は、ずっと付き添ってくれました。

本当は葬儀だけ参加するということでしたが、火葬までいっしょに見届けてくれました

移動も多かったので、相当くたびれたと思います。

年齢のこともあるし体調のこともあるので、無理をさせてしまったと思いました。

継母の余命

継母はガンもあり、余命はそう長くないと自分で言っています。

ここ最近は、相次いで親戚縁者の不幸が続いています。
つい、継母のこれからのことを想像していました。

継母は、一人暮らしです。

いくら気丈な人でも、年齢には敵いません。

気持ちは若くても、会うごとに動くことがキツくなっているようでした。

階段上りがキツい老人
階段上りがツライ

携帯電話も持ってはいるのですが、あまり操作方法が分からないようで、近所の人の助けでいつも連絡をしてきます。

住まいは、階段のある団地暮らしです。

一段、一段がキツそうです。

継母の最期はどうなるのだろう…、と考える日が多くなりました。

継母の現在

父を最期まで見てくれた継母に、感謝の気持ちがあります。

もちろん、自分たちを育ててくれたことへの感謝を持っています。

継母への感謝の気持ち
継母への感謝の気持ち

年老いた継母に恩返しをするのは、今しかないと思っています。

それからは、ガンの通院や摘出手術の入院なども付き添うようにしました。

それでも、なんでも自分一人でしようとする継母です。

私たちは、継母と養子縁組をしていません。

戸籍上では、なんの繋がりもないのです。

戸籍の上で他人

私の戸籍の上に、継母の名前はありません。

父の再婚相手とは知っていましたが、詳細については、10年前のある日、気がつきました。

そっか私たちは、継母とは他人なんだと思いました。

私たち姉妹は、それぞれに家庭を持っています。

戸籍上の繋がりがなくても、特に困ることはありませんでした。

そして現在、継母は83歳の一人暮らしです。

姉や姪が、時々様子を見に行ってくれています。

今は、まだ元気です。

姑を看取り、戸籍を考える

私も姑の死により、実家じまいでバタバタしていました。

夫が一人っ子なので、相続や役所などの手続きはスムーズにできている方です。

これが兄弟がいたりすると、大変なんだろうと想像していました。

一人っ子でも、戸籍の繋がりを証明するものの書類が必要な場面が多くあります。

実子でここまで必要なら、継母の時はどうなるのだろうと思いを巡らせます。

今回姑を看取り、継母の老後がより明確にイメージできるようになりました。

待てよ、このままだと継母の亡き後、手続きが何もできないのでは?と思いました。

私たちは、実父の連れ子でしかありません。

養子縁組を、していないのです

なぜ養子縁組をしなかったのかの理由は、聞いていません。

いろいろ聞いてしまうと、悲しくなってしまいそうです。

介護から看取りまでの早さ

高齢者の「何かあってから」の亡くなり方の早さを、これまでの経験から知っていました。

継母においては、少し急がないといけないと思うようになりました。

そして申し出た私からの養子縁組について、継母は驚いていました。

「うちには財産はないから…」と、言います。

そんなこと、私もよく知っています。

私が心配したのは財産分与ではなく介護中や入院、死後の手続きなどのことでした。

そう遠くない未来のことを思っての、提案でした。

突然の話に、継母はあまり理解できなかったようで役所の相談窓口に一人で行きました

継母が納得しないのであれば、無理に勧める話でもありません。

養子縁組の手続き

ここで養子縁組の手続きについてです。
今回は、我が家のような成人同士の「養子縁組」の場合で紹介します。

成人同士で養子縁組をするには、養親もしくは養子の本籍地または届出人の所在地の区市町村役場に届け出をします。

① あらかじめ「養子縁組」の届出用紙を取り寄せます。

② 必要事項を記入のうえ、窓口にて届けを出します。


届出用紙は全国共通です。手続きは、区役所でします。

手続きに必要なもの

  • 養子縁組届…夫婦の一方のみと縁組する場合は、配偶者の同意を必要とします。
  • 身分証明書
  • 証人…成人2名による証人欄への記入および署名

備考 届出人の署名は必須ですが、押印は任意です。
押印される場合は、届出人の印鑑をお持ちください。

記入する時に、本籍がわからない場合があります。
区役所で分かりますので、その場で記入することもできます。

*養親になる人に実子がいる場合、養子縁組のできる人数が決められています

私たちの「養子縁組」

役所の「相談窓口」から帰って来た継母から、電話がありました。

説明に納得したようで、提出するということで了承を得ました。

必要なものを揃え、後日、二人で書類を提出に行きました。

10分ほど待たされましたが、不備がないかの確認や審査のための時間でした。

印鑑は、いりませんでした。

継母が自分の住所や、本籍などの個人情報をその場で記入。
私も、私の個人情報を記入。
事前に証人として、2人の署名が必要です。
結婚している私の養子縁組においては、私の夫の同意(署名)が必要でした。

書類の記入は必ず本人ですが、提出は代理人でもできます
代理人は、親戚や友人、知人でも可能だそうです。

養子縁組をする当事者が窓口に来なかった場合は、後日本人に連絡(お知らせ)が送られてくるそうです。

受理される

審査も終わり、問題なく「養子縁組」の届けは受理されました。

これで、継母の老後問題の一つはクリアしました。

養子縁組を結んだことが、良いのか悪いのか。

今現在、本当のところはよく分かりません。

でも良いことも、悪いこともすべて見る覚悟をしています。

養子となったということは、責任も伴ってくることでしょう。

まとめ 継母を看取る5つのポイント

その後、私と継母の養子縁組は無事に受理されました。

しかし、継母の介護はこれからが始まりです。

養子縁組を終えた今、これから起きること5つ。

という、流れが待っています。

継母にはこれまでお世話になった私から、せめてもの恩返しです。

相続については、ほぼ財産が無いので問題はなさそうですがこれから学んでいきます。

そして、最期までしっかりと見届けようと思っています。