看取り後の現実 家じまい終えて 今後の存続の鍵となる〜5つの活用方法〜

仲良し家族が、いつどこからバラバラになって分裂が始まるのか…

家庭や家族は、いつどこでどうやって亀裂が入っていくのでしょう。

少しだけ、自己紹介

元・保育教諭の主婦「のん」です。
子育てと仕事との両立を考えた時に「副業」を始めました。

子供が大きくなって、親の介護が始まりました。

仕事を辞めて、本気で始めたのがこの「ブログ」「メルカリ」です。

自然の中にいることが好きなので、よく旅に行きます。

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今回、夫の両親の別れを通して「家じまい」をするなかで深く考えさせられることが多くありました。

まだ間に合ううちに考えておかないと、取り返しのつかないことにもなりかねません。

そこで今回夫の実家じまいを機に、自分たちの老後について考えてみました。

夫の両親が天国へ

①家じまい問題

夫は、幸か不幸か兄弟のいない一人っ子です。

そのため、残された財産は一人で相続することになりました。

相続といっても、現金だけだとサラリーマンの1年分の年収にも満たない金額でした。

他に残されたものは広い土地と、築55年の15坪の小さい平屋の家です。

実家じまいの整理に、かなりの日数を要しました。

まだ使えそうな家電も、かなり残されていました。

遺品整理廃棄
遺品整理廃棄


我が家で使うにも、すでに揃っている「冷蔵庫」や「洗濯機」などどうすることもできません。

仕方なく、「ジモティー」で数百円で譲りました。

買う時には10万円以上もするのに、手放す時は数百円です。

それでも売れてくれれば良い方です。

引き取り手がなく残った家電や家財もあり、それはお金を払って処分しました。

老後を考えるきっかけに

②葬儀や遺品整理問題

実家じまいを機に、自分たちの老後のことを考えるようになりました。

夫の両親は共に、長年の介護を通して最期は病院での看取りでした。

息を引き取ってからは、葬儀家の片付けなど一気にすることが押し寄せます。

支払いも病院代の請求葬儀代遺品整理など、合わせて数百万円単位でお金が動きます。

こうした一連のことを将来自分の子供達にさせるかと思うと、元気なうちから早めに整理しておくことは必要だと思いました。

相続について

③遺産相続問題

高齢者が増えました。

年老いた親たちは老人ホームに移住したり、子供たちの家で同居するなどします。

そのため、早くから誰も住まなくなる”空き家”の問題が増えています。

そして私たち夫婦も今、この空き家問題に直面しています。

実家じまい家の解体
実家じまい家の解体

家主がいなくなった家を解体をした方が良いのか、売るのか、貸すのか

貸すにしても、リフォームにどこまでお金を掛ければいいのか。

お金を掛けてもいいが、後から売る場合にリフォーム代の分は損をするのでは?

それならば、やはり売ってしまおうか

・・・と、いろんなことが頭を渦巻きます。

③-2 固定資産税問題

答えが見つからないまま時間が経ち、誰も住まない実家はそのままにしておくと一気に傷み始めてしまいます。

それに、固定資産税も掛かります。

実家じまい頭を抱える
実家じまい頭を抱える

本当に、頭を抱える問題です。

そうして必死で守った夫の実家も、夫がいなくなれば今度は私と子供達で相続になります。

そしてその時は、揉めるのかもしれません

と、先々のことまで考えてしまいます。

遺言

そのため、遺言も考えています。

私たち家族が今は仲良しでも、今後、遺産を相続する時に子供たちの配偶者や親戚も話に加わって来ることでしょう。

「遺産相続」は簡単なことではない、と思われるのです。

家じまい

④残されるのはローン?

老朽化した夫の実家をどうにか活用できる良い方法はないのかを、毎日考えます。

駐車場にしたり、事務所として貸したりと、アイデアは色々と浮かびます。

しかし、そううまく賃貸相手が見つかるとも限りません

それに、何をするにもお金が掛かります

練りに練った計画を実行しようとしたら、かなりの費用が掛かります。

親が残した現金は、どれほど残るのでしょう。

きっとこのままだと、すべてなくなってしまいそうです。

とても、とても、深い問題です。

耐えられるのか?ローン
耐えられるのか?ローン

残されるのは、ローン?かもしれません。

実家の親亡き後は、いろんな整理・片付けで本当に大変です。

かなり、頭も使います。

しばらくは手続きなど細かいことで、すべての時間が奪われるかのように過ぎていきます。

こうなるとわかっていたはずなのに・・・、
なかなか生前整理をさせてくれなかったのが親でした。

仕方がないです。

当時は、戻って来る可能性もゼロではありませんでしたから

未来のために動く

親がいなくなった今、普段はまったく接点のないような不動産屋さんと相談しながら今後のことを考えています。

不動産屋さんは多くの知識を持っていますが、どうするのかを決めるのは私たちです。

そしてそれを決めていくことは、とても恐ろしく感じます。

私たちには荷が重く、さじ加減ひとつで家を滅ぼしかねないと思うからです。

とても、怖いです。

そういうリスクを背負って、なるべく失敗のないよう話を進めていきます

後になって今していることが、良かったのか 悪かったのかわかると思います。

未来が見えないところも、恐ろしさをさらに増しています。

私たち世代で家を終わらせるのであればが、苦労はないのかもしれません。

親を看取って

これまでに親の老いていく姿や、天国に旅立つ姿を全部見せてもらいました。

最期は、自分でなんにもできなくなります。

だからきっと、最期は私たち夫婦も子供たちの世話になるのだと思います。

そのために、今何ができるのか

親の亡き後も、残された子供のすることはたくさんあります

「役所の手続き」や「ライフライン」である電気やガス、電話などを止める手続きをします。

葬儀に続き、実家じまいもすることになりました。

これから老後を迎える人は、子供達になるべく負担を掛けないよう自分の最期をイメージして欲しいと思います。

私たちも、できるだけそうしたいと思っています。

親の最期に大変なこと

振り返ると、元気だった親も少しずつ足腰が弱り病気も増えてきました

物忘れもありました。

徐々に、介護される立場になっていきました。

日毎にできなくなることが増えて、最後は寝たきりとなって人生の最期を迎えます。

そうして、葬儀です。

この葬儀の式でも、たくさんすることがあります。

通夜・葬式と終わってからは、実家じまいの始まり。

同時に、公的な手続きもかなりの量あります。

そして、相続です。

相続の恐怖

次世代に残る課題

相続も、話し合いが必要なこともあるでしょう。

我が家は一人っ子だったので、免れたことはたくさんありました。

しかし今回のこの相続で、私たちの次の世代は大変なことになるのではと思いました

私たちに、たくさんの遺産があるわけではありません。

けれどそれを分けるとなると、相続人が複数だと揉めるのではないか?と思ったのです。

このような細かいところまでイメージして、生前整理として老後は備えておいた方が良いようです。

そうじゃないと、こうしたことから家族がバラバラになってしまうと思いました。

まとめ

夫の実家じまいから、私たちの老後のことに想いを馳せる良い機会をもらいました。

人間の最後のシーンを、しっかりと親の生き様から見させてもらいました。

親たちは、生きた見本でした。

私たちも、老後はこんなことになるのだと思いました。

  • 実家じまい
  • 葬儀や遺品整理
  • 遺産相続(固定資産税)
  • 残された課題(ローン)
  • 自分の次の代の問題

この5つの課題を通して、これからの自分の老後をかなり考えさせられた「親の看取り後」の日々でした。