- 車中泊って、寝ているうちに何か起きそうで怖い…
- 犯罪に巻き込まれたりしないの?
- 車中泊で気をつけることってあるの?
車中泊したら便利なことも多いのになぁ…と思っていても、何が起こるか分からない不安で、なかなか実行に移せない人も多いですね。
事前に注意しておかないと、大変な目に遭うリスクも潜んでいます。
▪️旅するのん(保育士・幼稚園教諭)
車中泊で、日本一周を3回制覇!夫のミノルバ(夫)と時々二人旅
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この記事では、安全な車中泊ができるよう「車中泊に潜む危険」やそれを回避する方法、守るべきマナーなどを紹介・解説します。
記事を読めば、安全に車中泊を楽しめることができます。車中泊をする前に、ぜひこの記事を読んで安全に関する知識を身に付けましょう。
リスクもあります!車中泊に潜む危険に気をつけて!
車中泊は、手軽に行えるレジャーのスタイルとして近年増えつつあります。車での長距離移動には、宿泊費を節約できるメリットもありますが、その一方では、注意すべき点もあります。
・車中泊は人気だけど、安全なの?
・どんな危険性が潜んでいるの?
・安全に車中泊できる方法を知りたい
このような心配を持っている人もきっと多いことでしょう。
車中泊に潜む危険は以下のとおりです。安全に車中泊するには、十分な備えをして、どういうリスクがあるのか、またどうやって回避するのか、そのためにどうするのか?など、不安な点を解消するためにひとつひとつ見ていきましょう。
- エコノミークラス症候群
- エンジン掛けっぱなしの一酸化炭素中毒
- 夏場の熱中症
- 冬場の低体温症
- 犯罪・暴漢のリスク
- 傾斜による発進事故
1、エコノミークラス症候群
エコノミークラス症候群は、長時間同じ姿勢で座り続けることで血液が下半身たまり、血栓ができやすくなる状態を指します。
血栓が肺や心臓に移動すると、肺塞栓症や心筋梗塞などの重大な健康リスクを引き起こす可能性があります。
関連記事 【熊本地震】犠牲者の5分の4が災害関連死エコノミークラス症候群どう防ぐ?
車中泊のような狭い空間での移動時にリスクが高まるので注意しましょう。予防策としてトイレ休憩やストレッチ、水分補給が効果的です。
圧迫感の少ない衣類を選ぶことや、弾性ストッキングの使用もおすすめです。
喫煙やアルコールの摂取も、血栓形成リスクを高めるため控えた方が良いですね。
2、エンジン掛けっぱなしの一酸化炭素中毒
一酸化炭素中毒は、注意が必要です。一酸化炭素は無色・無臭の有毒ガスで、車内でエンジンをかけっぱなしにすると発生しやすくなります。
初期症状としては頭痛、めまい、吐き気などがありますが、重症になると意識を失い、最悪の場合は死亡するリスクもあります。
車内の換気が不十分だと、一酸化炭素がたまりやすくなり危険です。エンジンをかけたまま車中泊をすることは避けましょう。
やむを得ずエンジンをかけたままにする場合は、定期的に換気をしてください。車内にガス検知器を用意することも検討しましょう。
車中泊中のエンジン掛けっぱなしはリスクが増大します。ポータブル電源があると車中泊に限らず、自然災害時にも便利です。
高速道路のサービスエリアやパーキングエリアでは、一酸化炭素中毒のリスクが高いです。車内泊でのエンジンの使用は極力控え、適切な休憩場所を選びましょう。
3、夏場の熱中症
熱中症は、高温多湿な環境で体温調節がうまくできなくなる症状です。頭痛、めまい、吐き気、倦怠感などの初期症状があります。
昨今、夏場は猛暑が続いています。猛暑時の車中泊は、かなり危険です。温度管理を徹底するか、車中泊は中止した方が良いです。
対処しないと、意識障害やけいれんなどの症状が現れます。車内は屋外よりも温度が急上昇しやすいので注意が必要です。
熱中症を防ぐ方法は、次のとおりです。
- 十分な水分と塩分の補給
- サンシェードの活用
- 扇風機の活用
- エアコンの活用
直射日光を避け、車内の温度を上げないことに加え適切な水分補給を行うことで、熱中症のリスクを大幅に減らせます。
4、冬場の低体温症
低体温症は体温が35度以下になる状態で、原因は冷えた環境で長時間過ごすことです。
初期症状には震えや疲労感、判断力の低下があり、中度になると震えが止まり、意識が朦朧としてきます。症状が進行すると意識不明、呼吸困難、心停止などの危険な状態に陥る場合があります。
寒暖の差が大きい時は、気が付きにくい場合があります。ウェザーニュースなどで気温管理をしっかりしておきましょう。
高齢者や子どもは低体温症に陥りやすいため、注意が必要です。予防策として、適切な防寒対策を行い、断熱シートや電気毛布、暖房器具の利用がおすすめです。
低体温症が疑われる場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
5、犯罪・暴漢のリスク
車中泊では、窃盗や暴漢などに巻き込まれるリスクを忘れないようにしましょう!
女性や子供など、弱者を狙った犯罪が多いです。頼れる人や男性不在の時など、周囲に悟られないよう気をつけましょう。
車上荒らしや不審者、無断訪問者の接近があり、女性や子どもが狙われる可能性が高いです。夜間に人気のない駐車場では、犯罪被害に遭う可能性があります。
車内に貴重品を置かない、暗く人気のない駐車場で車中泊をしないなどで対策をしましょう。
6、傾斜による発進事故
車中泊では、発進事故のリスクも忘れてはいけません。
坂道や不安定な地形では、発進時に事故が発生しやすくなります。駐車ブレーキがしっかりかかっていない場合も、車が意図せず動き出す恐れがあります。
まさか!と思われがちですが意外と多いので、平坦な場所に停めるか、サイドブレーキをしっかり掛けるなど、発進事故防止を徹底してください。
車中泊中にエンジンをかけていると、誤ってギアがドライブに入った際に発進する恐れがあり危険です。
ペットや子どもが操作をする恐れもあります。発進時に周囲の歩行者や自転車に気づかず事故が発生する場合もあります。夜間や早朝の低照度環境では、見落としが生じやすいので気をつけましょう。
車中泊中の危険を回避する6つの方法
車中泊の危険を回避する方法は、次のとおりです。各対策をすることで、安全に車中泊を楽しめます。
- フルフラットにする
- エンジンをかけっぱなしにしない
- 夏場は扇風機や冷却シートを利用する
- 冬場は電気毛布や断熱シートを利用する
- シェードやカーテン、カメラを利用する
- 車中泊の場所に注意する
1、フルフラットにする(エコノミー症候群回避)
車中泊を快適に過ごすために、可能な車であれば座席をフルフラットにしましょう。フルフラットにすることで、体をしっかり休められる平らなスペースを確保できます。
改造キットや専用のエアーマット、車中泊用マットを使用することで、快適な寝心地を実現できます。
より快適な車内にするには、次の方法を試してください。
- ベッドキットを取り付ける
- 背もたれや座面の段差を埋めるクッションを利用する
- 車内の段差を解消するボードやマットを敷く
快適な車中泊にするために、さまざまな工夫を取り入れましょう。
2、エンジンをかけっぱなしにしない
エンジンをかけっぱなしにしないことで、さまざまなリスクの低減ができます。低減できるリスクは、以下のとおりです。
- 一酸化炭素中毒によるトラブル
- 燃料がなくなるトラブル
- 騒音による近隣トラブル
エンジンのかけっぱなしは、人や環境、車にも良いことはありません。車中泊する際は、エンジンは切るようにしましょう。
3、夏場は扇風機や冷却シートを利用する
夏場の車中泊では、次のアイテムが便利です。
- 扇風機
- 冷却シート
- 虫除けネット
- 飲料水
以上の方法を取り入れることで、夏場の車中泊でも快適に過ごせます。
4、冬場は電気毛布や断熱シートを利用する
冬場の車中泊では寒さから身を守るために、電気毛布や断熱シートの利用がおすすめです。電気毛布を使うことで体を暖かく保てます。
電気毛布は消費電力が少ないものを選ぶと、バッテリーの消耗を抑えることが可能です。ポータブルバッテリーを利用することで、車のバッテリーを使わずに済みます。
車内の温度を保つために、断熱シートを窓や車体に貼り付けるのがおすすめです。断熱シートは簡単に取り外しできるものを選ぶと便利です。
車内の温度が急激に下がるのを防ぎ、快適な空間を維持できます。ただし、通気性を考慮し、窓を少し開けておくことを忘れてはいけません。
5、シェードやカーテン、カメラなどを利用する
車内で安心して睡眠や休息を取るためには、プライバシーの確保が重要です。
外からの視線を遮るためには、シェードやカーテン、ウインドウに貼るフィルムの利用がおすすめです。シェードやカーテンは、断熱効果もあるため、夏は涼しく冬は暖かく保て、車内の環境を快適にします。
窓に取り付けるタイプのシェードや吸盤タイプ、マグネットタイプのカーテンを使いましょう。暗所での安全を確保するためには、防犯カメラを車内に設置することもおすすめです。防犯カメラを設置しておくことで、万が一の際の証拠を残せます。
スマホ連動型のカメラを利用すれば、リアルタイムで車内外の状況を確認でき、不審な動きがあった場合でもすぐに対応が可能です。
シェードやカーテン、防犯カメラを適切に利用することで、不安を感じることなくリラックスした時間を過ごせます。
6、車中泊の場所に注意する
車内泊で注意すべき場所は、以下のとおりです。
- 住宅街や学校のそば
- 公園や河川敷
- 病院や商業施設
- 私有地
- 山間部や海沿い
- 繁華街や人気の観光地
住宅街や学校の近くは、地域住民に迷惑をかける可能性があるので避けましょう。公園や河川敷は、一部で車中泊が禁止されている場合があるので注意が必要です。
病院や商業施設の駐車場は、営業外の時間帯でも利用制限が設けられていることが多いため、注意しましょう。私有地に無断で駐車することも避けてください。
山間部や海沿いは自然災害のリスクがあるため、事前に天候をチェックすることが重要です。
繁華街や人気の観光地は騒音や治安の問題があるため、なるべく避けましょう。安全で快適な車中泊をするためにも駐車する場所には注意してください。
車中泊のトラブルを回避するために、守るべきマナー
車中泊は自由で楽しい旅のスタイルですが、他の利用者や地域住民とのトラブルを避けるために守るべきマナーがあります。気をつけたいマナーは、次のとおりです。
- 騒音に気をつける
- 駐車場でバーベキューしない
- ごみを持ち帰る
- 盗電をしない
- 長時間滞在をしない
- 車中泊が許可されている場所を選ぶ
車中泊のマナーを守ることで、他の利用者や地域住民とのトラブルを避け、楽しく車中泊を楽しめます。
1、騒音に気を付ける
車中泊をする際は、騒音に気をつけましょう。気をつけるポイントは、次のとおりです。
- 夜間や早朝に大声で話さない
- 車のドアの開閉を静かに行う
- 音楽やラジオの音量を控えめにする
- エンジンをかけっぱなしにしない
騒音に気をつけて周囲への配慮を忘れないようにしましょう。
2、駐車場でバーベキューをしない
駐車場でのバーベキューは避けましょう。理由は、以下のとおりです。
- 火災のリスク
- 車への損害
- 他の利用者への迷惑
- 駐車場の利用規約違反
- 法律違反
- 環境汚染
- 騒音トラブル
駐車場でバーベキューを行った際に煙や臭いが周囲に広がり、他の利用者に迷惑をかける恐れがあります。
多くの駐車場では、利用規約で火気の使用を禁止しています。駐車場でのバーベキューは多くの問題を引き起こすため、やめましょう。
3、ごみを持ち帰る
ごみを持ち帰ることは、車中泊を快適にするために欠かせないマナーです。ごみを放置すると、他の利用者に迷惑をかけるだけでなく、環境にも悪影響を与えます。
車中泊をする際は、ごみ袋を持参し持ち帰ることが大切です。休憩中や食後のごみは放置せずに速やかに袋に入れましょう。
公共のごみ箱は他の利用者も使うため、できるだけ利用は控えたほうが良いです。ごみを分類して持ち帰ることで、後の処分が簡単に行えます。
生ごみや匂いの強いごみは、密閉できる袋に入れて管理すると良いです。他の利用者に迷惑をかけないためにも、ごみは持ち帰りましょう。
4、盗電をしない
他人の電源を無断で使用するのは違法行為にあたり、罰則を受ける可能性があります。公共の場や他人の施設にて無断で電源を使用すると、盗電として扱われることがあります。
盗電行為にならないためにも、次のことに気をつけましょう。
- 事前に許可を取る
- 充電ポイントや電源が提供される施設を利用する
- 専用の電源ケーブルやアダプターを使用する
- 電源の使用時間を守る
マナーを守ることでトラブルを避け、周囲の人々との関係も良好に保てます。
5、長時間滞在をしない
車中泊が可能な場所であっても、長時間滞在するのは避けましょう。長時間滞在しない方が良い理由は、次のとおりです。
- 周囲の迷惑になる恐れがある
- 防犯上のリスクが増える
- 他の利用者が駐車スペースを使えなくなる
長時間滞在することで、周囲の人に不便を与える可能性が高まります。適切な時間での滞在を心がけましょう。
6、車中泊が許可されている場所を選ぶ
車中泊を安全で快適に楽しむために、車中泊が許可されている場所を選んでください。車中泊が許可されている場所は、次のとおりです。
- 道の駅
- サービスエリア
- キャンピングカー専用駐車場
- RVパーク
- キャンプ場やアウトドア施設
道の駅やサービスエリアは車中泊が許可されていることが多く、トイレや飲食店があるので便利です。
専用のキャンピングカー専用駐車場やRVパークは、快適な車中泊を楽しむための設備が整っています。自治体が運営するキャンプ場やアウトドア施設も、車中泊に適した場所としておすすめです。
トラブルなく安全で快適に車中泊をするために、インターネットやスマホアプリで車中泊が許可されているか事前に確認しましょう。
スマホの充電や電波なども大切だよ。
車中泊で起こる危険とは?まとめ
車中泊を楽しむためには、車中泊の危険性を把握し対策をするのがとても大切で。夏場や冬場の温度管理、防犯対策まで、多岐にわたる準備が必要です。
快適な車中泊にするためにも、準備や情報収集をしっかり行いましょう。
安全な場所を選び、周囲への騒音やごみの問題などのマナーを守ることも重要です。今回の記事を参考に、安全で快適な車中泊を楽しんでください。
たしかに、車中泊は100%安全とは言い切れません。