日にちや時間、居る場所がわからなくなったら~介護~

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時間が分からなくなる
時間が分からなくなる

私は現在、アルツハイマー認知症と診断された姑の介護をしています。

姑の介護をしていると、人間誰しも年齢とともに物忘れが増えていくのは当然のことのようですが、この「加齢による物忘れ」と「認知症」とではぜんぜん違うことが日々のお世話の中で多々感じることです。

認知症には個人差があるので一概には言えませんが、それでもほぼすべての認知症に見られる「中核症状」には、記憶障害や見当識障害(現在の年月や時刻、自分がどこにいるかなどの基本的な状況を把握することが難しくなる)、理解力や判断力の低下に実行機能障害や失語、失認、失行などがあります。

アルツハイマー認知症の姑を介護するただのいち主婦である私ですが、認知症について調べたところ、現在のところ認知症を完全になくすお薬はなさそうでした。

しかし、進行を遅らせることができる場合もあるようで、ほんの少しの希望を持ちました。

今回、アルツハイマー認知症である姑を世話しながら感じたことや思ったこと全般について書いていこうと思います。

介護といっても個人差は大きいため、みなそれぞれに状況が異なります。

それでも、この記事を読むことで何かあなたの介護の少しのヒントや気づきにでもなればと思い

今回、

・姑の基本情報
・アルツハイマー認知症と気づいたのは…
・認知症に伴い減る外出
・自活が難しくなり始める

・見直しの始まり
・どうサポートするか
・まとめ

について書きました。

認知症においては、早く気が付いた方がサポートもしやくすく、何よりそのことがご本人にとっても周りの人にとってもプラスなことばかりなのです。

それでは・・・

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姑の基本情報

私たち夫婦は結婚して30年以上になります。

一人暮らしの姑は私たち夫婦のすぐ近所に住んでいます。

行き来はしょっちゅうなので、何かあればすぐに行ってあげられる距離にいます。
年齢は、90歳を過ぎました。小柄で優しい、素敵な女性です。

素敵な姑
素敵な姑

高血圧や骨粗しょう症など、ちょっとした持病はありますが、MRIや血液検査の結果、お医者様から言えば、90歳過ぎた姑の年齢からするととても元気が良いそうです。

ただし体調は良いものお金の管理や、物忘れ、一度言ったことを覚えていなくて聞き返すなど、ちょっとずつおかしいな…と思うことが増えています。

そして、いよいよ最近ではそのことが頻繁になり、今日の日付がまったく分からなくなってからアルツハイマー認知症が分かりました。

これまでもおかしいと思う点はあったのですが、姑の方ですぐに修正して話しを持ち直し続けるので、気づくのに遅れ、最終的にはごまかしの効かない当てずっぽうなことを言うようになって気づいた感じです。

アルツハイマー認知症と気づいたのは…

私にとっては後から知った情報でしたが、「認知症」というのは「ある日突然」ということではなく、少しずつ進行しているそうです。

ということは、逆算すると分かった時にはもうすでに前から始まっていたということになります。

1個の点が記憶だとすると、失くした記憶もその点であり、最初はその1個1個の点に気づかないものがありました。

失われた記憶の点が少しずつ増えていったことで、徐々に「あれ、おかしい…」と思うことが私にも時々感じるようになります。

それでも、なんとなく「認知症」とは結びつけにくく、どうしても気づくのに遅くなってしまったように思います。

本人にしても少しのおかしさを感じてはいるものの、それが加齢によるものだと思っているところもあって、年齢(90代)からしても、そうおかしいことでもないという感じであまり気がつきにくかったりします。

デイサービス

今もですが、その頃もデイサービスを利用していました。
もしかしたらそこのスタッフの方の中で気づいていた人もいたかもしれません。

でも特に、姑がおかしいという報告は受けていませんでした。

いつものように連絡帳には、今日は「〇〇をして、〇〇を食べて、〇〇で楽しみした」というメッセージがあってそれを読むだけでした。

認知症に伴い、減る外出

地域包括支援センター

そこで、声を掛けてもらったのが地域包括支援センターの何気ないアドバイスでした。

「一度、お医者さんで診てもらったら…」という提案がありました。

その時なぜそういうアドバイスがあったかというと、持病があった姑は、本来診察を受けなければならないのに長い間受診せず、行くことさえも忘れてしまっていて、もうずいぶん行っていなくて、数か月前にもらったお薬がそのままだったからです。

でも、逆に言ってしまえば、そのお薬を飲まなくても特に体調が悪くなったりもありませんでした。

だからそのままにしていたところもあったので、こうなると負のループだったように今は思います。

どちらにしても、姑のことは、私たち夫婦にとってもう何をどうしていいのか分からない時だったので、かかりつけ医に相談、その後、認知症外来の先生に紹介状を書いてもらい、病院を予約しました。

この認知症外来は、今は、どこも予約で多いようで「3か月待ち」と言われました。

気の遠くなるようなお返事でしたが、それでも予約を取り待ちました。

そうして2カ月過ぎた頃に「予約のキャンセルが出ました」ということで連絡をもらい、受診することができました。

診断の結果、アルツハイマー認知症が分かりました。

そのことが分かったことで、私の中でなんとなく「決意」が固まりました。

「よしっ、(姑のことを)見るぞ!」という覚悟です。

それからは色々と調べることで、姑の暮らしとアルツハイマー認知症との関係が繋がり、なろほどということが多々ありました。

ここ最近、いつも行っていたお散歩が減ったのもこういうことか…と、思うことがいろいろと出てきました。

そういう経験を経て、このアルツハイマー認知症を知ることは、介護がしやすくなることでもあると思いました。

自活が難しくなり始める

姑は一人で暮らしていますが、自炊もワンパターンな食べ物になっていました。

着る服も少し汚れていたり、洗濯物も溜まっていたりと、気づかなかったことがいろいろと出てきました。

「洗濯機が動かない…」と言ってきましたが、蛇口が閉まっているだけで開けると全自動の洗濯機は回り始めます。

地域で見守る介護洗濯
地域で見守る介護洗濯

そして、乾すための物干しざおも高かったからか乾さずにそのままのこともよくありました。

そういうことにも気づき、高さを下へと低く下げてみました。

腰痛のある方に負担が少ないです

そうすることで、またできることが広がることも命を吹き返しているようで、手を入れてあげることは私の喜びにも繋がっていきました。

段差が怖い…

それでも洗濯物を乾さない日が続いた時がありました。

あまりに乾そうとしないので、その周辺の様子を見ていると、そこにたどり着くまでにいろんな障害物があることに気が付きました。

そこには段差があって、年寄りにとってはそのちょっとした段差が怖かったりで、用心していたようです。

姑は、骨粗しょう症による圧迫骨折もしていましたので、自分が転ぶことに対してとても敏感になっていたのでした。

そういうふうな視点で見ると、ひとり暮らしのお年寄りにとって、ちょっとした段差や、仕舞い込んでしまったもの…(例えば、冷蔵庫の野菜室や冷凍室を開いた時のまたさらにその下にあるような場所などです)は、この目ですぐに見えるものであれば認識しやすいのですが、ほんの少しでも奥に入ってしまえば、もう記憶がほとんどできていない状況です。

こうしたことが認知症の方にとっては、見つけることは不可能に近くなっていきます。

家庭の中をチェック
家庭の中をチェック

それはタンスにしまった洋服や、引き出しに直しこんだお財布やお金、通帳、印鑑などの大事なものも同じで、見えないところにあると分からなくなってしまいます。

ですが、この話しは「我が家の場合」なので、認知症にも軽度や中度など様々にありますので、あくまでうちの姑の話しということで参考までにしてください。

見直しの始まり

今回アルツハイマー認知症という診断を受けたことで、要介護の認定を受け、要介護保険が使えることになりました。

この制度においては後々書いていくつもりです。

ケアマネージャー

この認定を受けて、姑にケアマネージャーがつくことになりました。

ケアマネージャーのお仕事は、主に、姑の介護における環境をいろんな面からサポートするためのケアプランを作成してくれる人です。*他にもお仕事はありますが、今回は簡単に書いています。

このケアマネージャーの頼もしい助けにより、息子夫婦である私たちは大いに救われたような気持ちになるのです。

「専門家」ということもあって、いろんな視点からサポート体制をはかってくれています。

どうサポートするか

ケアプラン作成に入る前に、利用者である姑の声を親身になって聞き、その要望に応え、なおかつその周りでサポートしている家族の私たちの希望も聞き、そのことを中心にして本人にとっていちばん良いと思われる介護のサポート体制を考えてくれます。

要望を聞き、具体的なプランを仮に組み立ててくれ、それで問題なければ、それぞれの現場の方たちと契約までつないでくれて、その後も、チームのような感じで姑を守ってくれています。

嫁の私が自分の思いで「チーム」と銘打っていますが…

このチームの内訳は

・主治医
・ケアマネージャー
・デイサービススタッフ
・リハビリスタッフ
・介護福祉用品スタッフ
・ホームヘルパー

などです。

他にも近所の方や町内会・敬老会の方、友人、知人、理髪店、コミュニティーセンターなど、身近なかたも姑のことを見守ってくれています。

まとめ

今回、我が家の姑の話しを書きましたが、姑のお世話をするにつれ、記憶という深いことに興味を覚えます。

記憶というのは、そのことを覚え、かつ、それを頭の中に記録し、その記録を維持し続け、もしもそのことについて聞かれたら、その記憶を呼び起こすことで再現されることだと思っています。

その記憶にもいろんなものがあって、その中でも認知症においてはどうして日にちが分からなくなるのか、とても不思議に思います。

もちろん他にも不思議に思うこともあるのですが、これだけ文明が発達し、世界中の人の中で同じように日にちや時間が分からないのが共通しているのか…

ズルをしてでも「新聞」や「時計」や「テレビ」からでも、知ろうと思えば分かるはずなのに、なぜ・・・という思いが湧きおこります。

ですが、主治医からもアドバイスがありましたが、なぜを突き詰めていくとだんだんときつくなってきますので…とやんわりと熱が入らないように…と諭されました。

確かにそうです。

深く考えてしまって答えに辿り着けるなら良いけど、今のところこれといった答えは見つからないのですから。

肩の力を抜いて…


あまりがんばりすぎないで介護をしていこうと思います。

今、私から見た「姑」についての感想といえば、何かを覚えたとしても、その記憶が維持できないことが増えました。

それでもまだ軽度のようなので、忘れることの方が断然多い日々ですが、それでも翌日にもう一度尋ねることで本人が記憶の糸をたぐり寄せ、少し思い出すこともないわけでもないこともあります。

そしてこのようにしてまだ思い出せる記憶が、毎日少しずつ減っていくことは寂しいことではありますが、認知症の進行だと思います。

認知症外来での薬の処方は見合わせ、今は姑の状態を様子見中です。

いちばん効果的な良い方法としては

今のところ一番良いのは

・誰かと会って話す
・出掛けて体を動かす
・デイサービスなどで健康面に気を配った食事をとる
・日頃から栄養面にも気をつける
・安全確保された入浴などでリラックス
・本人の好きなことをする


などが、良いようです。

介護福祉用品の活用

主治医からのアドバイスで、一時期どうなることかと思っていた症状も、私が思うほどには最悪なことにはならず、今はホッとしているところです。

しかしながら少しずつ失われる記憶のことを思いつつも、それでもできるだけのことをしています。

今後どのようなことになるのか、予想不可能な毎日が続いていますが、それでも日々本人が幸せそうであればそれでいいのかも…と思っているところもあります。

今はできることからやっています。

その中でも、介護福祉用品という品物も、転びそうな時や便利なものや、いろいろと出ていますので、こうした「物」というのにも大変助けられています。

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